日本人の私がフランス語を勉強するメリット

日本人がいかに独学 低コストでフランス語を身につけるか

フランス人 仏蘭西人とはどうのような人種であるか?

フランス語またはフランスの何が私を引き付けるのかを見つけ出さなくてはならない。

そう思ってフランス語の勉強と並行して、フランスに関する本を探してみたところ、次のような本がありました。

 

講談社文芸文庫

現代日本のエッセイ

ふらんす人

辰野隆

 

この本はかなり古く、1941年8月に発刊されているが、フランス語を勉強しているひとには参考になると思うので引用します。フランス文学者である著者は、フランス留学を踏まえて、このように言っています。

 

 

「一体、仏蘭西人が饒舌であるという事は仏蘭西人が言葉を愛するという一つの特質でありまして、仏蘭西人は一般に、如何に瞭り話をするか、美しく話をするかに苦労を惜しまない。人に分からせるように、自分だけ勝手に喋るのでなく、どういう風に話したら聞く者が易く理解するか、明瞭に理解するかという事を気を付ける国民であります。日本の言葉で申しますと、言霊の幸わう國と申しますか、非常に言葉を重んずる国民であります。」

 

さらに、

 

「で主婦の申しますには、自分の家は御覧の通り金もない家で、娘が嫁にゆく時何か仕度してやり度い思うが、こういう貧乏な世帯では何も出来ない。せめて娘の嫁入道具として立派な正確な仏蘭西語を話せるようにして、それを嫁入道具の一つにしたいと思うと云っておりましたが、私は成程仏蘭西人は古来文学を重んじ芸術を重んずる国民であるという事を思って感心した訳であります。」

 

私が仕事上で会うことがあるフランス人は、香港に長く住んでいるので、英語も理解できるのだろうけれども、決して英語を話そうとしない。

相手が正確な英語で話をしても、無表情でやり過ごすか、あまり良い顔をしない。一方で、つたないフランス語で話すと、突然話に集中し始めて、一生懸命意味を聞き取ろうとする。そして、相手のフランス語の間違いをひとつひとつ丁寧に教えながら会話をする。

 

なので、フランス人と接触する機会があるひとは、フランス語が少しでもできると相手との関係を一気に築くことができるというメリットがあります。

 

以上

#フランス語